太った。でも、不満はない。
1年間の留学を終えて大きく変わったことがある。
「体型」
家族も友達のも口を揃えて「太ったね。」
そんなこと持ってないのか言えないのかもちろん一部の友達は「変わってないよ」と言ってくれる。
正直、自分でも丸くなったと思う。
でも、不満はない。
日本の美の価値観に対する疑問はたくさんある。
特に、体型。果たして、太っていることは美しくないことだろうか?
特に、自分の体型を気にしている人、痩せていることだけが美の条件だと考えている人は少々お時間貸してください。是非読んでもらいたい。
2回の拒食症もどき体験
私は拒食症気味になったことが2回ある。
高校三年生の卒業前と留学中である。どちらの時も標準体型だった。
1回目は、友人から言われた「デブ」というたった二文字の言葉がきっかけだった。
最初、1日1食生活を始めて、最後には1食も食べない生活になった。
結果、2週間ほど食べられない時期が続いた。
体重はみるみる落ち、7キロ減。痩せこける一歩手前だったと思う。
運よく、一番に母が気づき拒食症が進行する前に食生活をもとに戻すことができた。
2回目は留学中。
もともとコンプレックスだらけの私はその頃、
いろいろなことが重なって、とにかく自分に自身が持てなかった。
一番最初にできることってなんだろうと思って始めたのがダイエットだった。
もともと、ストレスで食欲がなかったから、一日中食べないことは簡単だった。
1週間それが続いて、体重は6キロ減った。
その時期にたまたま、小さいイベントでファッションショーに出させてもらったことがきっかけでその後留学はどんどん楽しくなって、拒食症が進行することはなかった。
痩せていることが美の基準だと思った結果がこれだ。
正直、無理に痩せても不健康に見えるし、今の方がよっぽど理想の体型だと思う。
自分を好きになれない国日本
結果、留学を通して5キロほど体重は増えた。
しかし、留学先では私は痩せている部類だった。
「やばい、太った。痩せなきゃ」なんていうと、やや切れ気味に「は?何言ってるの?十分綺麗じゃない。自分にもっと自信を持ちなさい。」と周りはいう。
みんなポジティブシンキングだなあ、とアメリカで強く感じた。
YouTubeでhow to stay positiveと検索すれば、本当にたくさんの動画が出てくる。
アメリカには様々な人種がいる。
人それぞれ好みも違えば、見た目も体型も違う。
だから、自分に自信を持って自分自身を好きでい続けなければアメリカで生きていくことができない。
一方で、日本は集団主義である。
島国日本において、マジョリティは「日本人」。
アメリカとは違い協調性を重んじる国である。
常にみんな謙虚に、周りからはみ出ないよう努力しなければならない。
自分が大好きなんて言ったら、引かれちゃう文化かな、、?(これは言い過ぎ?)
国が違えば文化は違う。
日本は面白い素晴らしい文化を持つ一国である。
だが、少しやりすぎだなぁと思うことがたくさん見受けられる。
その一つが、体型への執着なのだ。
細くて白い肌を持つ子は理想の女子像。
雑誌のモデルはほとんどこれに当てはまるだろう。
そこからはみ出た子たちは、可愛くない可哀相な子たち認定。
でも、人と違うことは悪いことでも変なことでもない。
むしろ、自分がやりたいことを好きにやって、なりたいようになる人の方がよっぽど魅力的なはずである。
集団主義の日本で暮らす私たちは無意識に、社会におけるマジョリティになるために努力をし、マイノリティがいれば排除し攻撃したくなってしまうのだ。
みんな違ってみんな良い的な
みんな同じ理想像を持つことは不可能だ。
好きな食べ物が違うように、優先順位だって自分がこれでいいと思える体型だって違う。
なりたい傾向は確かにあるし、マジョリティは形成されるだろう。
中には、太りたくても太れない人もいる。
みんな同じにはなれないってことを理解するだけ。
簡単なことだ。
あなたの友達が5キロ体重が増えたって減ったって、同一人物じゃないか。
こんな偉そうに書いているが、私もコンプレックスの塊だ。
アメリカ留学で自分嫌いもだいぶましになった。
自分好きっていうとなんかマイナスなイメージあるけど、かなり人生楽しくなるからおすすめ。笑
昔、友達に「痩せたら可愛いのに」と言ってしまったこともある。
こんな失礼なことを言ってしまった彼女ら、彼らに謝りたい。
ごめんなさい。
もちろん、太りすぎは良くない。あくまで健康的にいるために体重を気にすることはいいことだと思う。
自分の理想に近づけるために体型から気にすることも、一つの方法だと思う。(それが全てじゃないよ。)
でも、安易に人の体型について言うに1回考えてほしい。
これは、「痩せていて羨ましい」と言うセリフも当てはまる。もしかしたら、その人は太れないことで悩んでいるかもしれない。
言葉は人を幸せにする1番のツールであると同時に、一番の凶器になりうる。
そして、
どんな体型でも肌の色でも、人は美しい。
ちなみに、渡辺直美は私の一番大好きなモデルの一人である。彼女は本当に美しい。
今すぐ変わることは難しいけど、心の隅においておくだけでもっとみんな生きやすくなるんじゃないかな。どうだろうか。
最後に、こんな未熟な文章読んでくれた方、ありがとうございます。
意見くれたら嬉しいです。